低電力モードにするとiPhoneのキーボード音は消えますか
消えません。低電力モードが絞るのは背景で回り続けるCPU処理で、打鍵音は一打ごとに一度だけ鳴って終わる短い効果音です。絞る対象になる連続処理がそもそも存在しない、というのが理由です。
残量が二十パーセントを切り、バッテリーの表示が黄色くなって低電力モードが自動で入る。そのとき、いま暗くなったり止まったりしたものと一緒にキーボードも黙るのではないか、という不安がついてきます。もっともな推測です。低電力モードは目に見える変化を一度にいくつも起こしますし、打鍵音は端末が鳴らす音の中でも回数の多い部類なので、節電のために真っ先に切られそうに思えます。結論から書くと、打鍵音は影響を受けません。
低電力モードが実際にやっていること
これは単一のスイッチというより、端末全体の電力方針の切り替えです。オンにすると、iOS自身のアニメーションの一部が控えめになり、Appのバックグラウンド更新が止まり、メールの自動取得が保留され、一部のダウンロードが待たされ、背景のCPU処理が全般に絞られます。すべてのアプリと拡張に「静かにしろ」「動くのをやめろ」と一斉に命じる指示ではありません。アプリ側が参照できる目印がひとつ立ち、それとは別に、iOSが自分の判断で抑えている項目がいくつかある、という構造です。
アニメーションと一回の効果音は、処理の形が違う
キーボードの発光の演出は繰り返しです。キーボードが画面に出ているあいだ、入力していてもしていなくても、毎秒何度も描き直され続けます。これは実際に連続したCPU処理であり、低電力モードの絞り込みによって、古い端末や負荷の高い状況ではなめらかさが少し落ちる可能性がある、まさにその種類の処理にあたります。
打鍵音は、処理の形がまったく違います。キーが押された瞬間にシステムの効果音を鳴らす呼び出しが一度だけ行われ、コンマ数秒後には終わっています。打鍵と打鍵のあいだに回り続けているものが何もないので、絞る対象が存在しません。低電力モードのCPUの絞り込みは、ここでは掴むものを持ちません。
打鍵音を実際に決めているもの
キーボード音が従うのは二つだけで、どちらもバッテリーの状態とは無関係です。本体側面の着信/サイレントスイッチと、メディア音量ではない着信音量です。消音側に倒せば、標準キーボードでも他社製キーボードでも、残量がいくつであろうと黙ります。着信側に戻してあれば、満充電でも、残量二十パーセントでも、低電力モードの最中でも同じように鳴ります。これらの状態は、音を実際に制御しているスイッチに一切触れていないからです。
なぜ光と音で挙動がそろわないのか
光も音も、感覚としては同じ「キーボードの手応え」というひとまとまりに見えるので、ひとつの設定で両方が決まってほしくなります。しかし内部の作りは別物です。片方はキーボード拡張が自分で回し続ける描画のループ、もう片方は拡張が投げて終わる軽量なシステムの呼び出しです。低電力モードは前者のような背景のCPU処理に手を伸ばすために作られたもので、個々の効果音に配線されたことは一度もありません。カメラのシャッター音やメールの送信音が低電力モードで消えないのと、まったく同じ理由です。
バッテリーが少ないときに音の様子が変だと感じたら
- 着信/サイレントスイッチが消音側に倒れていないかを確認します。ここで解決する場合が最も多いです。
- 何も再生していない状態で音量ボタンを押し、着信音量が下がりきっていないかを見ます。
- 設定App →「サウンドと触覚」→「キーボードのフィードバック」で、サウンドのスイッチを確認します。
- 音が消えるのではなく遅れるという症状であれば、低電力モードがほかの原因を悪化させている可能性があります。設定App →「バッテリー」で一度切って比べてください。
よくある質問
低電力モードをオンにするとキーボードが無音になりますか
なりません。キーボード音を制御しているのは着信/サイレントスイッチと着信音量だけで、低電力モードはそのどちらにも触れません。オンにする前に鳴っていたキーボードは、オンにしたあとも同じように鳴ります。
低電力モードは、キーボードの音と光に同じように影響しますか
しません。理由は構造にあります。発光の演出はキーボードが描き直し続ける連続処理で、低電力モードが絞れる背景のCPU処理にあたります。打鍵音は一打につき一度鳴って終わる短い効果音で、あいだに絞る対象となる処理が残っていません。
iPhoneのキーボードの打鍵音を止めたいときはどうしますか
本体側面の着信/サイレントスイッチを消音側に倒すのが直接的です。端末上のすべてのキーボードが静かになります。そもそも音自体が不要であれば、設定App →「サウンドと触覚」→「キーボードのフィードバック」でサウンドをオフにしてください。
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