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iPhoneのキーボードの色は変えられるのか

標準キーボードでカスタマイズできる項目は、実のところひとつしかありません。なぜその一覧がこれほど短いのか、そして他社製キーボードはどうやって色や光の演出を載せているのかを整理します。

結論から書くと、Appleが用意しているものだけでは変えられません。iPhoneの標準キーボードに用意されている外観の設定は事実上ひとつだけで、しかもそれは色の設定とは呼びにくいものです。ライトかダークか、そして端末全体の外観設定にただ従うだけ。アクセントカラーもテーマの選択肢も、設定からキーの色を塗り替える手段も存在しません。

iOSの設定で実際に変えられる範囲

設定Appの中をどれだけ探しても、キーボードの色という項目は見つかりません。項目そのものがないからです。キーボードはシステム全体の外観設定、つまりライト・ダーク・自動のいずれかを読み取り、白地に薄いグレーのキー、あるいは黒地に濃いグレーのキーとして自分を描きます。この一つの切り替えが、標準キーボードのカスタマイズ範囲のすべてです。しかも全アプリに一律で適用されるため、アプリごとに違う見た目を割り当てることもできません。

これをハードウェアの制約やiOS全体の制約だと受け取ってしまう人がいますが、そうではありません。iPhoneは色の表現に何の問題もありませんし、壁紙やアイコンの色味など、色を選べるシステム側の要素はほかにいくつもあります。キーボードだけが、その選択肢を外に出していないという話です。

なぜそれ以上の選択肢がないのか

Appleは標準キーボードを、個人の好みを反映させる場所ではなく、ステータスバーと同じ種類のシステム部品として扱っています。ロック画面の時計の書体を設定から自由に変えられないのと同じ発想です。恣意的というより一貫した方針で、どのiPhoneでもキーボードが同じ見た目であれば、他社のアプリの中で視覚的な雑音になったり、どのアプリの部品なのか分からなくなったりしないという理屈になります。

とはいえ、そこに空白が残るのも事実です。色や模様、グラデーションなど、グレーと黒以外の見た目を求めるなら、標準キーボードは最初から答えになりません。キーボードアプリという市場が成立しているのは、まさにこの空白があるからです。

他社製キーボードはどうやって色を付けているのか

キーボードアプリはキーボード拡張という部品を端末に追加します。これはシステムのキーボードの代わりに、自分自身の画面を描く独立したコードです。設定Appの「一般」→「キーボード」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加…」から追加すると、以降はその拡張がキーを描く側に回ります。すべてのピクセルを自分で描いている以上、背景色もキーの塗りも、押した瞬間の色も、角の丸みも、文字色も自由に決められます。ここに特別な権限は要りません。自前の画面を描くことこそがキーボード拡張の存在理由だからです。iOSの「フルアクセス」とは別の話で、あれが実際に制御しているのはネットワークとシステムのペーストボードであり、色や配色とは関係がありません。

ここは、きちんと作られたテーマが、色フィルターをかけたスクリーンショットとは違って見える理由でもあります。名前に値するテーマは、背景・キーの塗り・押した瞬間の見え方・角の丸み・文字色をひとまとまりの設計として同時に変更します。そして、メッセージでもSNSでもメールでもメモでも、文字を打つあらゆる場所に適用されます。背後に壁紙が敷かれたのではなく、キーボードそのものが入れ替わっているからです。

静的なテーマと、動くバックライト演出

「キーボードの光」と呼ばれるものには二種類あり、分けて考えると理解しやすくなります。テーマは静的です。選べばその配色が固定され、別のものを選ぶまで変わりません。一方でライティングやバックライトと呼ばれる演出は動きます。キーを押した瞬間に反応するものと、入力とは無関係に背景で動き続けるものがあります。

ただし、そこに本物の光源はありません。スマートフォンの画面には、メカニカルキーボードのようなキーごとのLEDが存在しないからです。iPhoneで「RGBバックライト」と呼ばれているものの正体は、キーの下や周囲に描かれた画面上のアニメーションで、存在しないハードウェアの代わりに色と動きが置かれているにすぎません。反応型の演出はキーを押した瞬間に発生し、そのキーの下から光がにじんだり、波紋が外へ広がったりします。連続型の演出は入力と関係なく独自のタイマーで動き、色の帯が列を横切ったり、模様が背景をゆっくり流れたりします。いずれもキーボードが画面から消えれば止まります。表示されていない拡張がアニメーションを描き続ける理由はないからです。

よくある質問

アプリを入れずにiPhoneのキーボードの色を変えられますか

できません。標準キーボードの外観設定はライトとダークの二種類だけで、しかもそれは端末全体の外観設定に従うものです。キーボード専用のアクセントカラーやテーマの項目は設定Appのどこにも用意されていません。

キーボードの色を変えるにはフルアクセスが必要ですか

必要ありません。色の付いた画面やアニメーションを描くことはキーボード拡張にとって通常の処理で、特別な権限を伴いません。フルアクセスが管理しているのはネットワーク接続とシステムのペーストボードであり、配色や光の演出とは無関係です。

スマートフォンのキーボードのRGBライティングは本物の光ですか

いいえ。スマートフォンにはキーごとのLEDがありません。iPhoneでバックライトやRGBと呼ばれているものは画面上に描かれたアニメーションで、キーを押したときに反応するものと、キーボードが閉じるまで動き続けるものがあります。

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