iPhoneで打ち消し線を引く
メモアプリには本物の打ち消し線のボタンがありますが、それはメモの中だけのものです。それ以外——メッセージ、Instagram、WhatsApp——では、Unicodeの結合文字で作ることになり、編集や送信のときの挙動が違います。
打ち消し線には二つのまったく違うやり方があり、どちらを使っているかで結果が変わります。
メモアプリの場合:本物の書式
メモアプリには打ち消し線のボタンがあります。テキストを選択 → 「Aa」→ 打ち消し線。これは本物の書式で、見た目もきれいです。
制約は、書式がメモの中にしか存在しないことです。コピーして他のアプリに貼ると、たいてい書式は落ちて普通の文字だけが残ります。
それ以外の場所:結合文字
メッセージ、Instagram、WhatsApp などには書式がありません。そこで使われるのが、Unicodeの結合文字です。
仕組みはこうです。一文字ごとに「前の文字に線を重ねる」という指示の文字を後ろに付ける。表示のときにその二つが重なって、線が引かれた文字に見えます。
つまり見た目は一文字でも、中身は二文字です。これが以下の挙動の全部の原因になります。
結合文字ならではの挙動
- 削除キーを一度押すと線だけが消えて、もう一度押すと文字が消える、という二段階になることがあります。
- 文字数の数え方が変わります。Twitter/Xのような文字数制限のある場所では、見た目の倍を消費します。
- 相手の環境によっては線がずれる、あるいは表示されないことがあります。結合の描画はフォントの実装に依存します。
- 読み上げソフトでは、線の情報が伝わらないか、記号として読まれます。
どちらを使うか
自分のメモの中だけなら、メモアプリの書式が確実で見た目もきれいです。
他人に送るなら結合文字しかありませんが、上の挙動を承知の上で使うことになります。短い一語なら実用的で、長い文には向きません。
なおこれは [[fancy-text-fonts-for-instagram-bio]] の特殊文字とは別の仕組みです。あちらは「別の文字に置き換える」、こちらは「文字に印を重ねる」で、崩れ方も違います。
よくある質問
メモで引いた打ち消し線を他のアプリに貼れますか
たいてい落ちます。メモの打ち消し線は書式で、書式を持てないアプリに貼ると普通の文字だけが残ります。
削除キーの挙動がおかしいのですが
結合文字の性質です。見た目は一文字でも中身は二文字なので、線が消えてから文字が消える、という二段階になります。
文字数制限のある場所で使えますか
使えますが、見た目の倍の文字数を消費します。制限の厳しい場所では現実的ではありません。
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