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iPhoneで「ほかのAppからのペーストを許可しますか」と聞かれるのはなぜか

フルアクセスを許可したあとでも出てくる、もう一段別の確認です。何が引き金になっているのか、長押しで出る標準のペーストがなぜ聞かれないのか、そして毎回聞かれないようにする設定の場所を整理します。

フルアクセスの画面を通り、警告を読んで許可し、これでキーボードの貼り付けボタンが動くはずだと思って戻ってくる。ところが押した瞬間に小さなウインドウが割り込んできます。App名とコピー元のApp名が入った短い文で、ペーストを許可するかどうかを尋ねるものです。せっかく通した関門の上にもう一つ関門が積まれたように見えますが、実際そのとおりで、これは別の部分が持っている別の関門です。特定のキーボードの都合ではありません。

フルアクセスとこのウインドウは別の仕組み

フルアクセスは、キーボード拡張がそもそもクリップボードに触れてよいかどうかを決めるスイッチです。キーボードごとに一度設定するもので、置き場所は設定 App →「一般」→「キーボード」→「キーボード」の中です。一方の「ほかのAppからのペースト」の確認は、iOS 16で端末全体に追加された、これとは無関係の層です。キーボードの機能ではまったくなく、どこかでコピーされた内容を読もうとしたAppであれば、サードパーティ製キーボードが関わるずっと以前から同じウインドウに当たってきました。

フルアクセスを通すことで得られるのは、クリップボードに内容を問い合わせる資格までです。個々の読み取りを黙って通すか、確認のために止めるかは別の判断で、しかも端末に対して一度ではなくApp ごとに決まります。フルアクセスを何週間も前にオンにしていたのに、今日になってこのウインドウが出るのはそのためです。

ダイアログが出る条件

iOSはすべてのペーストで許可を求めているわけではありません。止めに入るのは、クリップボードに載っている文字列をコピーしたAppと、それをいま読もうとしているAppが違うときだけです。メッセージから住所をコピーし、その直後に別のAppの入力欄へキーボードの貼り付けボタンで入れようとすれば、書いた側と読む側が別々なのでiOSが確認に入ります。同じApp の中でコピーして同じApp の中に貼るぶんには、そもそも確認するものがないので何も出ないことがほとんどです。

キーボードの貼り付けボタンだけが引っかかりやすい理由

もう少し技術寄りの事情もあります。iOSはこの確認を二つの経路については黙って省きます。テキスト欄を長押しまたはダブルタップしたときに出る標準の編集メニューと、Appleがあらかじめ用意しているペースト用のボタン部品です。キーボードのツールバーにある貼り付けアイコンはそのどちらでもなく、拡張の中の独自のコードがペーストボードを直接読みにいく形になります。フルアクセスを必要とするのとまったく同じ線引きです。だからこそ、テキスト欄を長押しして出す標準のペーストは一度も尋ねられないのに、キーボード上の貼り付けボタンだけが毎回立ち止まる、という非対称が起こります。

毎回聞かれないようにする

  1. まず一度は尋ねられる必要があります。この設定はApp ごとの上書きなので、そのAppのキーボードが実際にウインドウを出したあとでなければ設定 App に項目が現れません。先回りしてオンにしておくことはできません。
  2. 設定 App を開き、下にスクロールしてインストール済みのAppが並ぶ領域から、そのキーボードを含むApp本体を選びます。「キーボード」の中ではありません。
  3. その中にある、ほかのAppからのペーストをどう扱うかの項目を開きます。毎回確認する、常に許可する、拒否する、の三つから選べます。

中間はありません。毎回確認するままにしておけばウインドウは出続け、許可にすればそのAppについては以後出なくなり、拒否にすると貼り付けボタンがまた壊れたように見えます。何も貼られず、エラーも出ません。読み取りがキーボード自身のコードに届く前に断られているからです。

フルアクセスなしではこの確認にすら到達しない

フルアクセスを許可していないキーボード拡張は、そもそもこのウインドウに辿り着けません。クリップボードに触れようとした時点で手前の関門で止まっており、答えるべきシステムのウインドウも、試みるボタンの反応もない状態です。つまり「ほかのAppからのペースト」と書かれた確認が出たということは、最初の関門はすでに通過しているという合図でもあります。二つ目の、独立した関門が自分の質問をしているところだと考えてください。

よくある質問

フルアクセスを許可したのに、まだペーストの確認が出るのはなぜですか。

二つは別の許可だからです。フルアクセスはキーボード拡張がクリップボードに触れてよいかを決め、ほかのAppからのペーストの確認は、その一回の読み取りを通すかどうかを決めるiOS全体の別の仕組みです。フルアクセスをオンにして時間が経ってからでも出てきます。

毎回確認されるのを止めるにはどうすればよいですか。

一度ウインドウが出たあとで、設定 App からそのキーボードを含むApp本体を開き、ほかのAppからのペーストの項目を許可に変更してください。拒否を選んでもウインドウは出なくなりますが、その場合は許可ではなく黙って貼り付けが止まります。

長押しで出す標準のペーストでは、なぜ確認が出ないのですか。

iOSは標準の編集メニューと、Apple製のペースト用ボタン部品についてはこの確認を省くためです。キーボードのツールバーにある貼り付けボタンは独自のコードがクリップボードを直接読む経路で、確認はまさにその経路のために作られています。

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