新しい絵文字が自分のiPhoneに入っていない
新しい絵文字は、正式に決まってから何か月も、どの端末でも描けない期間があります。標準として採用されることと、実際にキーボードへ届くことは別の工程です。その差がどこから生まれるのか、そして手に入れる手順をまとめます。
友達の画面やスクリーンショット、今年の新しい絵文字を紹介する記事でどこかで見かけて、自分のキーボードで探すと見つからない。壊れているわけでも、まだ気づいていない設定の奥に隠れているわけでもありません。単に自分のiPhoneまで届いていないだけで、そこには別々の二つの理由があります。
採用と配信は別の工程
新しい絵文字を審査して採用するのは、Unicodeコンソーシアムという非営利の標準化団体で、おおよそ一年周期で作業が進みます。採用されたということは、その文字が標準の中に存在するようになったという意味です。符号位置と短い名前が与えられ、既存の文字や記号と同じ扱いの項目が一つ増えます。これは文字の仕様であって、絵ではありません。この時点ではどの端末もまだそれを描けません。
絵のほうは完全に別の仕事です。絵文字のフォントを配布しているそれぞれの会社が、自社の絵柄で一つずつ描き起こし、表示されうるあらゆる大きさで確認し、ソフトウェアの更新に載せます。標準の発表から数か月、ときには一年近く遅れるのが通例なのは、一覧が公開された日にスイッチを入れれば済む作業ではなく、実際の設計と実装だからです。
描けない絵文字は画面上でどう見えるか
メッセージが運んでいるのは絵ではなく符号位置なので、自分の端末が描けなくても文字自体はきちんと届いています。手元のiOSにまだ字形がない絵文字を含むメッセージは、中身のない四角い枠、いわゆる豆腐や、点線の枠、アプリによっては何も見えない状態として表示されます。
逆向きにも起きます。手元にはある新しい絵文字を、古いソフトウェアの相手に送ると、自分の画面ではまったく正常なのに相手の画面では四角い枠になります。どちらの端末も壊れておらず、持っている絵文字の集合が違うだけです。同じ絵文字を二つの端末が違う絵柄で描く現象とは原因がまったく別なので、混同しないでください。
待ち時間が年によって違う理由
Appleは一覧が公開された時点で絵文字だけを配るのではなく、予定されているiOSの更新のどれかにまとめて載せます。どの更新に載るのか、一度に何個来るのかは年によって変わるので、待つべき決まった日付というものはありません。確実に言えるのは、iOSの更新と一緒にしか来ない、ということだけです。逆に言えば、更新を当てずに絵文字だけが増えることもありません。
実際に手に入れる手順
- 設定 App を開き、「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進みます。
- 提供されているものをインストールします。絵文字の対応はiOS本体の一部で、別のアプリやキーボードの更新として配られるものではありません。
- 何も提供されていなければ、その絵文字を含む更新がまだこの端末に届いていないということです。設定で回避できる種類の話ではなく、待つしかありません。
キーボードアプリで先に増やすことはできない
絵文字を描いているのはシステムのフォントであって、入力に使ったキーボードではありません。キーボード拡張がしているのは、標準のUnicode文字を入力欄に渡すことだけです。純正のキーボードが入れるのとまったく同じ文字が入るので、iOSがまだ描き方を知らない絵を、キーボードの側から供給することは原理的にできません。手持ちの絵文字の集合を変えられるのはiOSの更新だけで、更新すればすべてのキーボードで同時に使えるようになります。
よくある質問
新しい絵文字をiPhoneで使えるようにするにはどうすればいいですか。
設定 App →「一般」→「ソフトウェアアップデート」からiOSを更新してください。絵文字の対応はiOS本体の一部として配られるもので、別途ダウンロードするアプリやキーボードの更新では増えません。
絵文字が四角い枠で表示されるのはなぜですか。
文字自体はメッセージの中にきちんと存在していて、いま入っているiOSにその絵がまだ用意されていない、という状態です。抜けている字形を補えるのはiOSの更新だけです。
キーボードアプリがAppleより先に新しい絵文字を追加できますか。
できません。絵を描いているのはシステムのフォントで、キーボード拡張は純正のキーボードと同じ文字を入力欄に渡しているだけです。システムが持っていない字形を、キーボードの側から補うことはできません。
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