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キーボードを入れ直すとフルアクセスがオフに戻るのはなぜか

Appを削除して入れ直すと、以前のフルアクセスの許可は引き継がれません。iOSが再インストールをまったく新しいキーボードとして扱うからです。削除と通常のアップデートが別物である理由、実際にリセットされるもの、元の状態に戻す手順をまとめます。

何かが壊れたわけでも、設定が誤って初期化されたわけでもありません。Appを更新したのではなく削除したときに起こる、ごく当たり前の結果です。数週間前にフルアクセスを許可して以来その存在を忘れていたのに、容量を空けるためや無関係な不具合の切り分けのためにAppを削除し、App Storeから入れ直したら、キーボードは戻ったのにフルアクセスだけがオフになっている。ホーム画面から見ると更新と削除は似た操作ですが、iOSにとってはまったく別の出来事です。

アップデートと削除は別の出来事

App Storeからのアップデートは、Appのコードをその場で置き換えます。iOSから見た同一性は保たれるので、その同一性に結び付いていたものはすべて残ります。ディスク上の保存領域も、設定内の項目も、そのAppが提供するキーボードのフルアクセスのスイッチもそのままです。キーボードのAppが何度アップデートされてもフルアクセスは戻らないので、この挙動が普段まったく話題にならないわけです。

Appの削除はまったく別の操作です。アイコンを消すのではなく、そのAppが存在していたこと自体を忘れるようiOSに指示します。あとから入れ直したとき、iOSは以前のインストールを再開しているのではありません。たまたま同じ名前と同じアイコンを持つ、新しいインストールを一から用意しています。

削除で実際にリセットされるもの

どれもフルアクセスに有効期限があるとか、Appleが時間の経過で権限を黙って取り消しているといった話ではありません。iOSはそのどちらも行いません。実際に起きたことはもっと狭い範囲の出来事で、許可を保持していた特定のインストールがもう存在せず、それを置き換えた新しいインストールはまだ一度も尋ねられていない、というだけです。

元の状態に戻す

  1. 設定 App →「一般」→「キーボード」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」と進み、目的のキーボードをもう一度タップします。以前の一覧には残っていません。
  2. 同じ一覧でそのキーボードの行を開き、必要な機能が要求する場合にだけフルアクセスをオンに戻します。
  3. その権限に依存している機能を実際に試します。よくできたキーボードは、スイッチがオフのままフルアクセス専用のボタンが押されたときに短い案内を出すので、実際に効いたかどうかを確かめやすいはずです。

惰性で許可し直す前に一度考える

入れ直したキーボードは、初日とまったく同じ「初期状態はオフ」の地点に戻っています。だからこそ、習慣で戻す前に、その権限が本当に必要かをもう一度考えるのに向いたタイミングでもあります。文字入力、自動修正、変換候補、テーマ、打鍵音、対応している各言語での入力は、スイッチがオフのままでも同じように動きます。フルアクセスが本当に要る場面は多くの人が思っているより狭く、クリップボード関連のボタンか、端末間で設定や辞書を同期する機能のどちらかであることがほとんどです。

よくある質問

キーボードのAppをアップデートした場合もフルアクセスはオフになりますか。

なりません。通常のアップデートはコードを置き換えるだけで、既存の設定項目はそのまま残ります。フルアクセスの許可も、キーボード一覧での位置も維持されます。オフに戻るのは、削除してから入れ直した場合だけです。

フルアクセスには有効期限があって、自動的に切れることはありますか。

ありません。設定を自分で変えるか、その許可を保持しているAppを削除するまで、設定した状態が続きます。時間の経過で失効する仕組みは存在しません。

Appを削除すると、フルアクセスだけでなくキーボード一覧からも消えますか。

消えます。設定内のキーボード一覧から行ごとなくなるので、入れ直したあとは「新しいキーボードを追加」から初回と同じように追加し直すことになります。フルアクセスのスイッチだけが戻るわけではありません。

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